医療用品の需要拡大に対応するため、世界のどこであっても迅速に設置できるモジュール式バイオ医薬品プラントのニーズが高まっています。同じ設計のバイオ医薬品プラントの実証済みモジュールを使用することで、プラントエンジニアリングに必要な労力や、時間とコストを節約できます。製薬業界のモジュール式プラント建設は、コンポーネントの標準化の進展から恩恵を受けています。

これこそが、Turckの機械およびプラントビルダー向けマルチプロトコルI/Oソリューションの利点です。顧客は特定のプラント標準に固執するので、スキッドを統合するための戦略を開発して実装する必要があります。Turckのマルチプロトコルゲートウェイを使用すれば、ハードウェアに変更を加えることなく、Profinet、EtherNet/IP、Modbus TCPネットワークでモジュールを運用できます。つまり、顧客に関係なく、ゲートウェイモデルは1つで済みます。開発期間とリードタイムの短縮、および在庫コストの削減というメリットがあります。同時に、顧客の市場投入までの時間を大幅に短縮することもできます。

モジュール化と標準化
インターフェースは、モジュール化で柔軟性を確保する上で重要な要素です。標準化により、スキッドを簡単に交換して組み合わせることができるようになっています。Turckのマルチプロトコルゲートウェイを装備すると、モジュールは最終顧客の各制御システムに自動的に接続できます。顧客に関係なく、ゲートウェイモデルは1つで済みます。I/O LinkとRFIDにより、処理はこれまでにないほど簡単になります。その結果、リードタイムが短縮され、顧客の要件をより迅速に満たすことができるようになります。

マルチプロトコルイーサネットとは何ですか？
Turckのマルチプロトコルデバイスは、ネットワーク上で使用されているイーサネットプロトコルを自動的に、しかも起動するたびに有効化します。マルチプロトコルデバイスは、Profinet、Modbus TCP、EtherNet/IPプロトコルをサポートしています。TurckのI/Oシリーズは、マルチプロトコル技術により事実上シームレスなカバレッジを提供し、コンパクトなブロックI/Oモジュールだけでなく、制御キャビネット（IP20）や現場（IP67）で直接使用できる、柔軟なモジュール式システムもあります。Turckは、制御キャビネットに取り付けるモジュール式BL20シリーズゲートウェイと、現場で取り付けるBL67シリーズ用のマルチプロトコルデバイスを提供しています。省スペース型BLコンパクトシリーズをはじめとするIP20およびIP67のブロックI/Oモジュールは、マルチプロトコルデバイスとしても利用できます。

マルチプロトコルイーサネットゲートウェイおよびブロックI/O
Turckは、データフローを効率的にキャプチャし、既存の機械や製品を今後も適合させるための強力なソリューションを提供しています。フィールドバス技術、RFID、センサ技術や、NATルーティング、IO-Link、マルチプロトコルイーサネットなど、接続分野における主要な技術に支えられたTurckのソリューションは、OTとITの間の相互作用のために簡単に使用できます。RFIDとIO-Linkはより高い柔軟性とプロセスの安全性を提供しますが、品質保証などのタスクも、モジュールの診断データをIO-Linkを介してコントローラに送信する機能によってサポートされています。また、RFIDやIO-Linkを介してマルチプロトコルゲートウェイを使用することで、制御システム内でのモジュール識別の迅速化を図ることもできます。