粉塵抑制システムへのリモートI/O
中国のタイツァン港では広範囲においてスプリンクラーシステムが鉄鉱石の輸送によって引き起こされる粉塵を軽減しています。タークのリモートI/Oはこのスプリンクラーシステムの一翼を担っています。
中国のタイツァン港は長江地域にあり、2番目となる規模の鉄鋼石を取り扱う港です。港湾運営会社は鉄鉱石の輸送に起因する粉塵の影響を低減するため、PLCにより制御を行うスプリンクラーシステムを設置することにしました。タークのリモートI/O BL20は、PLCとスプリンクラー間のPROFIBUS通信を担っています。
長江は、長江河口の南岸に位置し、河川と海の輸送の中心的な拠点です。鉄鉱石需要の増加に対応するため、2003年にタイツァン港港有限公司が設立されました。
粉塵に対するスプリンクラーシステム
タイツァン港では鉄鉱石の大型バケットホイールコンベアが使われています。積み込み作業中に多くの埃が放出されるため、運営会社は粉塵をとらえて環境汚染を軽減するスプリンクラーシステムを設置することに決めました。スプリンクラーシステムの制御システムの構成には、いくつかの可能性があります。最も古典的な方法は、中央監視室にPLCを設置し、各スプリンクラーシステムの入出力機器との間をそれぞれ個別にPLCとケーブルで接続する方法です。これにより、システムの比較的簡単なプログラミングおよび試運転が可能になりますが、多数のケーブルを敷設が必要となり、そのコストと労力は高くなります。
別の方法としては、各スプリンクラーシステムに個別にそれぞれPLCを設置し、入出力機器を制御する方法です。ケーブル敷設のコストと手間は削減可能ですが、21台のPLCのプログラミング作業を行わなければならず。その作業量は非常に増加します。保守面でも、得策ではありません。分散ソリューションは最適ではありません。エンジニアリングを行うShanghai TGE Environment Equipment & Engineering社では、フィールドバスシステムがこれらの問題の唯一の解決手法との結論に達しました。
柔軟なBL20システム
比較分析の結果、このシステムインテグレータの選択はタークのBL20でした。モジュラー式であり、高密度実装が可能でチャネル当たりの設置スペースが小さく、すべての関係者がすぐに納得のいく製品でした。
柔軟性に加えて、BL20では、システムインテグレータとユーザに診断を行う環境を提供しました。FDTフレーム、PACTwareにより、ユーザがフィールドバスネットワークの計画、試運転、およびメンテナンスをサポートします。FDTフレームを使用すると、BL20の各ステーションをPLCに接続せずに、サイト上で直接設定することができます。したがって、PLCの立ち上げ前に各種設定を行うことが可能です。
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