特殊クレーンでの圧力センサとリモートI/O
BL67リモートI/Oと圧力センサPSシリーズにより、Lubas社の15トン真空吊り上げシステムに寄与
Lubas社の真空吊り上げクロスビームは、非常に重い鉄板を持ち上げることが可能です。タークのBL67リモートI/O2台と53台の圧力センサPSシリーズは、導入が容易でかつ信頼背の高いソリューションを提供しています。
ドイツのLubas社は真空吸引重量物吊り上げシステムの製造者として有名です。Lubas社の電気技術及び設置担当のAlexia Bockermannは述べます。"Lubas社で最も強力な吊り上げ機器としてUniTravMegaシリーズをラインナップしています。現在、Lubas社ではそれぞれが15トンの吊り上げ能力を持つ2つのUniTravMegaクロスバーを製作しています。真空吸引カップの圧力はタークの圧力センサPSシリーズによって測定され、圧力センサのディスプレイにその圧力値は表示されると共に、BL67リモートI/Oを経由して制御システムに送信されて記録されます。
高温にさらされる圧力センサとリモートI/O
吊り上げる鉄板が200℃を超えることもあります。この場合、加硫エラストマーで出来ている真空吸引カップは250℃まで耐えられるものの、その周囲の機器にとっては過酷な環境です。従って、60~70℃での動作環境を考慮した部品選定が必要となります。
このような使用環境下において、タークのBL67リモートI/Oと圧力センサPSシリーズがソリューションを提供します。"Lubas社はBL67リモートI/Oの採用により、I/Oステーションを分散設置する分散型コンセプトを初めて実現できました。これまではI/Oは制御盤の中にありました。耐環境性に優れたBL67リモートI/Oは設置場所の自由度が格段に上がります。BL67で用いられているM12コネクタは設置の迅速化も果たしています。また、BL67の利点は他にもあります。イーサネット系フィールドバス用のBL67リモートI/Oは、エンドユーザの通信ネットワークに接続することで、エンドユーザがクレーンの稼働状況や搬送数量といった情報をモニタリングすることが可能になります。
真空吸引カップの圧力を圧力センサPSシリーズで測定することにより、このシステムの信頼性は向上しています。圧力を測定していない場合、テストプレートを用いて真空度合いを確認する必要がありました。圧力測定により、システムの信頼性を向上させることが可能になりました。
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